今回は私も密かな健康マニアである為、イギリスがどのくらいオーガニック(有機食品)や添加物に対して取り組んでいるかご紹介したいと思います。
イギリスでは「健康面を考慮してオーガニックを選ぶ」という意識はもちろん、最近では「化学的な農薬を使わない・地球環境に優しく」という点からもオーガニックを選ぶ方がとても増えています。
世界的にみてもイギリスはアメリカ、ドイツに次いで3番目にオーガニック市場が大きい国といわれており、日常的にオーガニックを取り入れていることが分かります。
というわけで、英国内ではオーガニック食品・製品が非オーガニック食品・製品と比べてもそれほど価格の大きな差はなく、比較的手頃な値段で簡単に手に入ります。
今回は乳幼児向けに売られている離乳食やおやつのご紹介をしたいと思います。
目次
離乳食から無添加・オーガニック
イギリスでは離乳食は大まかに分けて二つ。
一つは日本でもお馴染みのペースト状にして乳児に与えるタイプ。
もう一つは最初からいきなり手掴みで食べ物を食べさせるイギリス発祥の方法、BLW(Baby Led Weaning)があります。
離乳食関連も例外ではなく、オーガニック野菜・肉・乳製品を使って離乳食を作る家庭も多いです。
日本でもお馴染みのペースト状の離乳食
日本で離乳食を初めて与えるときは大体お米が原料である10倍粥から始めますよね。
イギリスではお米文化ではないというのもあり記念すべき第一回目のメニューに特にこだわりはないようで、じゃがいもや緑黄色野菜、オートミールなど初日から早速始めます。
100%オーガニック食品を扱っているイギリスでメジャーなElla’s Kitchenが発行しているA4サイズの離乳食の本が可愛くて人気です。
イギリスの大手薬局・BootsのBoots Parenting clubに登録すれば、この本が無料でもらえます。(定価£5.99)
離乳食初期(12ヶ月頃まで)の離乳食レシピや豆知識やアドバイスなど色々わかりやすくイラスト付きで載っています。
市販の離乳食
Ella’s KitchenやHippを始め、大手スーパー独自ブランドの離乳食なども100%オーガニックをアピールした離乳食が売られています。
ほとんど100%オーガニックで作られています。
Ella’s KitchenやSainsbury’s(大手スーパー)の独自ブランドのオーガニック離乳食。
月齢が浅いうち(7ヶ月くらいまで)はパウチタイプになっており、そのまま口をつけて食べることができます。赤ちゃんがぎゅっと自分の手で握って食べられ、カラフルなパッケージも、知的好奇心を育てる意図でデザインされているのだそうです。
離乳食のメニューも国際色豊かで、タイカレー・スパゲティボロネーゼ・バンガーマッシュ・チキンヌードル・フィッシュパイ・ラムロースト・レンズ豆の煮込み等々色々食べさせてあげることができます。
非オーガニックの食品でも無添加・もしくは人工甘味料、塩など一切なし
もちろんイギリスの市販されてる離乳食・おやつ全てがオーガニック食材ではありません。
しかしオーガニック食品でなくても添加物や人工甘味料や塩などほぼ入っていないものがほとんどです。
イギリスの乳幼児が大好きな代表的なおやつ。オーガニックではないですが、グルテンフリーであり、添加物や人工甘味料、人工色素は一切入ってません。
■世界で食品添加物が許可されている種類
・アメリカ:133種類
・ドイツ :64種類
・フランス:32種類
・イギリス:21種類
・日本 :約1500種類(日本は食品添加物大国ですね。。)
個人的におすすめのお菓子
さんざんこの記事でオーガニックと連呼しながらも、英国メーカーに飽きてきた私の最近ものすごくブームになってる娘(現在11ヶ月)向けのオヤツ。
それはポーランドのおやつ・とうもろこしスティックです!
ポーランド人のママ友が前からいつも彼女の子供達用に常に持ち歩いてるこのとうもろこしスティック。(Sainsbury’sのワールドコーナーに売っています)
- グルテンフリー
- 遺伝子組み換えではない
- 子供が食べ歩いてもカスがほとんどでない!←ここ重要
- スティックが長いので時間稼ぎになる
- 注意:超微量だけど砂糖と塩が含まれている
- 大量に入ってるのに80ペンス(約120円)とお買い得
個人的に最近のお勧めなのでぜひSainsbury’sに寄った際には見てみてください。
赤ちゃん主導の離乳食、BLW(Baby Led Weaning)
BLWとはイギリス発祥の離乳食方法で、赤ちゃんの自主性を尊重した手づかみで食べる方法です。
日本だと大体1歳前後くらいから取り入れる方法ですが、このBLWは離乳食開始(5-6ヶ月)から始めます。
BLWのメリット
- 赤ちゃんが何をどれくらい食べるかコントロール出来るようになる
- 過食症になりにくい
- 口の中や顎の細かい運動能力が長ける
- 食べ物を詰まらせる可能性が低くなる
- 手先が器用になる
と、色々あります。
デメリットとなればやはり、テーブルや床が食べ物で散乱するので片付けが大変な覚悟はした方がいいかもしれません。
うちはペースト状で与える離乳食メインでたまに固形物という流れでやっていますが、娘も1歳近いのでそろそろBLWメインでいかなきゃなと思っています。
まとめ
今回は乳幼児向けの離乳食やおやつ事情を書いてみましたが、もう少し年齢が上がった子供向けのおやつでも基本添加物が一切入っていない商品が多かったりと、かなり健康志向なイギリスです。
周りの環境の誘惑も沢山あるので、完全なる健康生活はなかなか難しいですが、身近にオーガニック食材や無添加おやつなどが沢山あると、罪滅ぼしにもなるのでありがたい存在ですね!