イギリスの学校(息子の学校)では毎週2回『Assembly』(アセンブリー)と言われる集会があります。
アセンブリーはPre Prep生(Reception・Year1・Year2)の三学年が一同に集まり、
Pre Prepの学長先生からのお話や、道徳・教養などを学び、一緒に考えます。
Prep生(Year3以降)はPrep生だけのアセンブリーがあります。
それではイギリスの学校で行うアセンブリーはどの様なことを行なっているのかご紹介したいと思います。
目次
週の1回目のアセンブリーは道徳・教養がメイン
週の1回目はPre Prepのそれぞれの担任の先生達が順番に担当しテーマを決めてお話をします。
絵本や、Youtubeから拾ってきた動画などを使いお話を進めて行きます。
- the value of compassion (思いやりを持つことの価値)
- optimism (楽観性をもつ)
- worry (心配性とは)
- faith in yourself (自分を信じること)
などなど・・
どの様にテーマを進めていくのか
まず、先生達は言葉の意味を知ってるか否かのところから始まり、他に似た様な言葉、連想させる言葉、どうしていくことが大切なのか・・など生徒達と言葉のキャッチボールをしながら進めていきます。
時々その言葉から連想した想像のキャラクターや風景などをアセンブリーが終わってから絵を描く作業もあります。
faith in yourself (自分を信じること)
これはとても大事なことと捉えられ、言葉を変えて何回かに分けて断続的に行なっているようです。
ある週は歌を歌いながら学んだりしたり、ある週には以下の本が題材になりました。
The Magical Yet (魔法使いのイェット)
魔法使いのYetがあなたの目の前に現れたら、できなくて諦めていたこともできる様になる!それは、Yetがあなたのことを励まして、勇気づけてくれるから。
夢をもって、できると願って、練習をし続ければ時間はかかっても必ず成功する。だから諦めてはいけないよ。
『Keep trying and practice a lot』
要はそんなストーリーの本なのですが、大人でも勇気づけられそうな本です。
週の2回目は金曜日。セレブレーションアセンブリー
週の2回目にあるアセンブリーは週の最後の金曜日。
称して『セレブレーションアセンブリー』と呼びます。
このアセンブリーでは、1週間に一番頑張った子(Star of the Week)が表彰される日でもあり、各クラスから1名(たまに2名)、担任の先生から選ばれます。
この1週間に一番頑張った子で選ばれる基準は、頭の良さとか学力の成績ではありません。
クラスでの授業態度やクラスメイトへの態度、貢献度などが基準となります。
そしてこれはハウスポイント*の貢献にもつながります。(後日詳しく記事にアップします)
ハウスポイントとは?
イギリスの学校教育における「ハウス」は4色(赤・青・黄・緑)あり、学年性別全てを混合にして分けた、いわば学校内の縦割りグループのこと。
学校生活(学業、行事、善い行いや問題行動)などでポイントをもらえたり減ったりするので、ハウスポイントへの責任を生徒一人一人が担っていると考えると、気を引き締めた生活態度が求められる。
ハリーポッターと同じような世界ですね!
息子はブルーハウスなので、息子がstar of the weekに選ばれたり、他のブルーハウスの生徒が選ばれたらブルーハウスに5ポイント加算されます。
4ハウスのそれぞれの総合得点が年度末(7月)に発表されます。今年はどのカラーが一番頑張ったかな。
まとめ
今回はアセンブリーについてご紹介しました。
イギリスの学校教育では、とにかく個々の自尊心を高め、社会に貢献する大切さなどという教育を常日頃行なってます。
こういったことをちゃんと学校で教えてくれるのは親としてもありがたいですね!
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